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第89話 文化祭開幕!

Author: あるて
last update Last Updated: 2026-01-19 06:00:36

 問題が全て片付き、舞台の練習と生徒会業務、私生活では家事と配信活動で忙しく過ごしていると2か月はあっという間に過ぎ去ってしまった。

 文化祭の準備のための生徒会の仕事は驚くほどあって、演劇部の練習にも役員が交代で参加するしかないほど多忙を極めた。

 だけどこれもみんなが楽しい文化祭を迎えるためだと思えばやりがいもある。

 人々に幸せを届けるのが使命である雪の精霊にとってはここが頑張りどころといったところ。その甲斐もあって準備万端で当日を迎えることができた。

 午前9時。放送室でマイクを握ったわたしは高らかに宣言した。

「それでは今年度の学園文化祭を開始いたします」

 歓声とともに忙しく動き始める生徒たち。

 今か今かと待ちわびていた校外からのお客さんたちが雪崩をうって校門にしつらえてあるアーチをくぐる。

 あっという間に校内は人でごった返すことになっていた。

 わたしは校門前でお客様の出迎えに当たっていた生徒会メンバーと合流。

「すごいよ、ゆき会長! 去年やおととしの倍、いやもっといるかも!」

 興奮気味でそう教えてくれたのは3年生である睦美先輩。

 今年は校外活動を積極的に行ったおかげですっかり仲良くなった地元商店会のバックアップを受けることもできたので、宣伝効果がかなり高かったようだ。

 催し物の買出しも生徒会からの呼びかけで地元商店街を利用すればほぼ卸売り価格に近い値段で売ってくれたので、まさにウィンウィンの関係。

 商店街の方もたくさんお客さんとして来校してくれていて、見知った顔がたくさん。

「今年は大成功だね。これも会長さんの人徳だろうねぇ」

 すれ違いざまにたくさんの人が祝いの言葉をかけてくれた。

「いえいえ、わたしのしたことなんて微々たるものです。これは全校生徒が一丸となって取り組んだ結果ですよ。だから生徒たち自慢の出し物、たくさん楽しんでいってくださいね!」

 笑顔で手を振りながら見送るわたし。

 そこかしこに溢れる笑顔、笑顔、笑顔。

 これこそがわたしの

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